私の徒然草

この書き留めは己を見つめ直す反面教師

ヴォリビリス遺跡 - 2014年11月モロッコ雑感(4)

ヴォルビリスは、紀元前1世紀から紀元後2世紀にかけてモロッコに建設された17のローマ植民地のうち最大の規模で、 ユネスコ世界遺産の一つでもある。

 

遺跡は海辺やフェズ川の河口から遠く離れた場所に位置する。

 

当時、これは西ローマ地中海帝国の非常に重要な場所だったと考えられる。

 

人口は70万人を超え、主に奴隷であった。

 

構築物だけでなく、未だに鮮やかな色彩とデザインが此処にある。

 

都市計画は石畳に沿って作られ、かまどの後が残る区角、オリーブを搾ったであろう場所、公衆トイレと当時の生活がそのまま見受けられる。

 

緩やかな坂を登った所にパリの凱旋門にコピーされたヴォルビリスの凱旋門が荘厳な姿に留めている。



 


残念ながら、1956 年にフランスの植民地統治が終わり、モロッコを離れた時点で、貴重な発掘調査は終了した。

 

この遺跡の規模と価値は、ギリシャパンテオンやイタリアのポンペイとは比較にならず、 ヴォルビリスの土に小雨が降り注ぐ中、過去のすすり泣きが聞こえ、まるですべてがまだ存在しているような感じに襲われる。