私の徒然草

この書き留めは己を見つめ直す反面教師

2023-01-01から1年間の記事一覧

イタリア アマルフィ - 2009年11月地中海にて(7)

最後の寄港地ナポリの手前、アマルフィを海側から見渡す。 岸壁にへばり付く様に家影が見える。 ああ、これが世界に名だたる憧れの太陽が滴るアマルフィーか。 上陸してみる。港から城門をくぐると直ぐ石畳の広場に出る。 右側に十数段程の階段が有り、其の…

エジプト アレクサンドリア- 2009年11月地中海にて(6)

アレクサンドリアに出る。何千年という縦軸に何百の顔をもつこの都会。 裏小路に生活する人々の無気力、無表情。働き盛りの大人がたむろし、タバコを吸い、うつろな目でただ座っている。 ツアーバスにセキュリティが乗り込み、ポリスがバスを先導し、乗り降…

エジプト ピラミッド - 2009年11月地中海にて(5)

三つのピラミッドとスフィンクスを見る。 あの時代にこれだけの壮大な宇宙観を持った古代エジプトに畏怖の念を覚える。 エジプト国立博物館のツタンカーメンのマスクを50センチ以内の距離で見る。 今でも色彩豊かな素地、精密な技術、その細工、どんな人々に…

トルコ エフェソス - 2009年11月地中海にて(4)

トルコに後、30分で到着する。 クシャダス港に入港し、バスでエフェソスの遺跡に入る。 最盛期は30万人が住み、クレオパトラとアントニウスがハネムーンに来た所だそうだ。 その規模は最大(世界で発掘済みの遺跡の中では)の町で、まだ20%しか発掘が済んで…

トルコ エフェソス - 2009年11月地中海にて(4)

トルコに後、30分で到着する。 クシャダス港に入港し、バスでエフェソスの遺跡に入る。 最盛期は30万人が住み、クレオパトラとアントニウスがハネムーンに来た所だそうだ。 その規模は最大(世界で発掘済みの遺跡の中では)の町で、まだ20%しか発掘が済んで…

ギリシャ ミコノス島 - 2009年11月地中海にて(3)

ミコノス島に入港する。 第一級の海岸線をもつこの島、常に海賊や外部からの標的であったようだ。 町に出てみる。 細い石畳みがくねくねと続き、観光客相手の土産物が所狭しと軒を連ねる中、多くの観光客で歩くのもままならない。 ふっと、こじんまりとした…

ギリシャ サントリーニ島 - 2009年11月地中海にて(2)

朝、カーテンを引く。ベランダーの向こうに巨大な岩の塊を見る。 “エッ、あれは何だ”地図を見るとサントリーニ島の南側の様だ。 何千年もの昔、ギリシャを制圧した人々の技術と英知と勇気、英断に驚く。 まるで城塞だ。 その原点は何だろう。 目前に島影が広…

ギリシャ アテネ - 2009年11月地中海にて (1)

シチリア島とサルデーニャ島を抜けて、いよいよ地中海に入る。 食事はブッフェで朝食も超一流。 夜はフォーマルディナー。過半数の客がタキシード。旅慣れた組と初めての客がはっきり分かれていて面白い。 三階から五階まで吹き抜けのホール数箇所でバンドの…

リックスカフェ カサブランカ - 2014年11月モロッコ雑感(12)

ハイアットリージェンシーカサブランカから外に出て、地元のレストランでフェアウェルディナーを楽しむこととなった。 バスの中では、懐かしい映画「カサブランカ」の映像が流れている。 一瞬、画面の中に引き込まれ、白黒のシーンの一部になったような錯覚…

トランスサハラ貿易ルート - 2014年11月モロッコ雑感(11)

モロッコのフランス保護領 (1912 ~ 1956 年) の期間、フランスはアトラス山脈を越えてトランス サハラ ハイウェイを建設した。 完成までに17年の歳月を要し、 山に沿って村人たちは労働力と建設のための必需品を提供することを余儀なくされた。 かつては標…

マラケシュのスーク - 2014年11月モロッコ雑感(10)

Ⅰ. 混沌と秩序 Ⅱ. 迷路 Ⅲ. 3) 物売りの様々地面、折りたたみテーブル。 それぞれが所狭しと両側に軒を重ねる店先に争うようにせせり出ている。 Ⅳ. 食堂客は食べた、後の食器を店先にぶら下がって居る布切れで拭い序でに口元もぬぐ Ⅴ. モロッコ織 棉から糸を…

ユダヤ商人 - 2014年11月モロッコ雑感(9)

モロッコ北部のベルベル地域には、紀元1世紀には早くもユダヤ人居住区が形成された。 この地域の支配者の保護のもと、ユダヤ人とベルベル人の間に金融ネットワークとコミュニケーションシステムが維持された。 支配者とユダヤ人の関係は、円滑な貿易のための…

イヴ・サンローラン、ピエール・バルマン - 2014年11月モロッコ雑感(8)

ヨーロッパから数多くの人が過去、現在でもモロッコ に居を構えている。モロッコ の何が彼らを惹きつけたのか分からない。 イヴ・サンローランは当時、仏領だったアルジェリアで生まれている。 ファッションの世界で彼が残した数々の偉業の中でも晩年に彼が…

サハラ砂漠の化石 - 2014年11月モロッコ雑感(7)

西サハラの郊外に位置するエルフードは、主にヨーロッパに出荷され、「イタリアンマーブル」と呼ばれる最高品質の大理石を産出する小さな町である。 昔は原石である大理石を手作業でカットしていたが、現在は機械で薄い板にスライスし、やはり手作業で研磨し…

サハラ砂漠 - 恐竜の発見 - 2014年11月モロッコ雑感(6)

モロッコのツアーに出かけたのは2014年の11月で、その 3 ~ 4 カ月前に学者グループがモロッコのサハラ砂漠の西側で新しい恐竜の化石を発見した。 この地域はかつて海につながる川であり、これらの新しく発見された化石は恐らく水陸両棲の恐竜であり、このた…

サハラ砂漠 - 2014年11月モロッコ雑感(5)

私達は、サハラ砂漠のモロッコ側への唯一の入り口の町であるシェルぎからサハラ砂漠へ。 でこぼこの道を四輪で2時間ほど走ると、ようやく広大な荒れた砂利の平原にたどり着く。 さらに 1 時間ほど走ると、息をのむようなサハラ砂漠の始まりに到着する。 どこ…

ヴォリビリス遺跡 - 2014年11月モロッコ雑感(4)

ヴォルビリスは、紀元前1世紀から紀元後2世紀にかけてモロッコに建設された17のローマ植民地のうち最大の規模で、 ユネスコ世界遺産の一つでもある。 遺跡は海辺やフェズ川の河口から遠く離れた場所に位置する。 当時、これは西ローマ地中海帝国の非常に重要…

ラバトへの道 - 2014年11月モロッコ雑感(3)

1912年から1956年までのフランス保護領時代の首都ラバトに向かう途中、私たちはカサブランカの南部を通過した。 そこは大規模なスラム街で、土で出来た壁に四角い穴が1つだけある箱が果てしなく並んでいた。 明りも水もなく、入り口さえ見えない。 これらは…

カサブランカ - 2014年11月モロッコ雑感(2)

朝 5 時にカサブランカ国際空港に到着。 外を見ると土砂降りだ。 旧式の移動梯子が取り付けられ大雨の中一段、一段降りて小型の移動バスに乗り込む。荷物が一時間以上出てこない。 一週間ほど前から空港職員のストライキだそうで、何時スーツケースが出てく…

JFK - 2014年11月モロッコ雑感 (1)

いよいよモロッコに向かう。 4:20pm、NY , 発。JFK のエアーフランスのラウンジで出発を待つ。 さすがエアーフランスのラウンジだけあってフランス 語が飛び交い、アメリカの航空会社のラウンジと違い、パソコン やiPadを使っている人を見ない。 カルチ…