私の徒然草

この書き留めは己を見つめ直す反面教師

ギリシャ サントリーニ島 - 2009年11月地中海にて(2)

朝、カーテンを引く。ベランダーの向こうに巨大な岩の塊を見る。


“エッ、あれは何だ”地図を見るとサントリーニ島の南側の様だ。


何千年もの昔、ギリシャを制圧した人々の技術と英知と勇気、英断に驚く。

 

まるで城塞だ。


その原点は何だろう。


目前に島影が広がる、明りが沢山、まだ明けきらぬ空に映える月との調和も美しく、点在する島々を見ていると古代人の夢とロマン。

 

この海原で何を求めたのか?

 

サントリーニにもうじき上陸する。

 

1956年の地震で壊滅の打撃を受けたこの島も上手に修復なされ、観光地としての地位を確立している。

 

2000の人口。ロバの数が人間より多く、400以上の教会があり、殆どが私有との事。

 

デザート・ワインが上質で、ポートワインに似ているが美味。

 

名前負けしている観光地だ。サラダの野菜は抜群に美味だった。


失われたアトランティスとの説が強い。

 

6万年前にヨーロッパ、アフリカが陸繋ぎだったそうだが、地震で分かれ、その後も数回地殻変動があり、現状に至る。


港には3隻の豪華客船が停泊して居る。

 

世界有数の観光地に相応しい景観だ。

 

下船すると、目前に聳り立つ崖這う様に、頂上の町、フィラにケーブルカーが上下するのが伺える。





ロバや徒歩が一般的だが時間が掛かるのが難点だ。

 

数ある観光の目玉を数カ所見て回り、やはりサントリーニは目前に広がるエーゲ海と陽光に支えられて居ることを痛感する。

 

廃墟すらその光の恩恵を受けて輝いている。

 

この地を代表する白壁とコバルトブルーの建物も全てが一体となり紺碧の海に溶け込んでいる。

著名なwineryの一つを訊ねる。まるで酒屋のスーパーマーケットに入った様で旧式の大形cash resister の数が、売らんかなの熱気を感じさせる。

 

壁などは無く柱に支えられた屋根、山積みされたWineの数々、つまみも色取り取り。


眼前に広がる紺碧の海と飲み放題の振る舞い酒。



引き摺り込まれれる。

 

この地のWineは葡萄を籠で包んで育てるとかで甘味が程よくデサートワインは絶品である。

 

Port Wineに似た芳香と程よく舌に感ずる刺激と恐らく名だたるSauterne にも匹敵する銘酒。

 


これは何にも増して隠れたサントリーニの魅力。

 

陽光の中、夕暮れの迫り来る至福の感覚、全ての感性が蘇る。

 

太陽を海風を満身に受ける。

 

自然の恵みを満身に受けてサントリーニは其処にある。


秋が近づくと海が荒れ仕事がなくなる。島民はヨーロッパに出稼ぎに向かう。